Netflixオリジナルのヤクザ映画「アウトサイダー」のワンシーンから学ぶ英語表現
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Netflixオリジナルシリーズが面白いんです。最近観た異色のヤクザ映画「アウトサイダー」は、戦後を舞台に主人公のニック(ジャレッド・レトー)と日本人のキヨシ(浅野忠信)が杯を交わしたヤクザの兄弟として他の組との抗争に巻き込まれていくというストーリーです。
オリジナル映画ということでB級程度のクオリティを期待していましたが、Netflixを舐めてました。かなり製作費をかけたであろう舞台設定に、椎名桔平・大森南朋・忽那汐里などの超大物俳優を起用したキャスティング。
せっかくなので、あるワンシーンから英語表現を学びたいと思います。
英語表現ピックアップ
ヤクザは英語でJapanse mafiaですが、今やYakuzaで通じるくらい外国の人にも有名な存在です。
この映画はたぶん、外国人に日本のヤクザの風習や文化を伝える目的が含まれていると思います。以下はニックが正式にヤクザの組員になって、恋人役でキヨシの妹である忽那汐里の付き添いで背中に入れ墨を入れているシーンです。
「あなたの入れ墨の意味わかってる?」
よく入れ墨とタトゥーは入れ方が違うから別物。なんて聞きますが、英語だと入れ墨もtatooなんですよね。
Do you know what ◯◯ means?で「◯◯の意味わかる?」です。いろんなパターンで使えます。
「あるおとぎ話があるのよ。」
fableは「寓話、作り話、おとぎ話」という意味。
「鯉が泳いで滝を上って・・」
興味深い表現です。whoという関係代名詞がfishのあとについています。普通はwhoの前に来る単語(先行詞)がモノや動物の場合はwhichを使いますがここではwhoを使っています。なぜでしょう?おそらくここでのkoi fishはニックそのものを指しています。koi fish = ニックなので、ここは敢えて関係代名詞をwhoにしていると解釈できます。A koi fishじゃなくてThe koi fishと言ってる時点でも、ある特定の鯉(つまりニック)を指していることが読み取れます。
- koi fish 魚の鯉
- swim up 泳いで登る
- waterfall 滝
「龍になるの。」
簡単な表現。もちろん主語はkoi fish (ニック)。
「つまり、あなたは傲慢ってことよ。」
arrogantは「横柄な、傲慢な」というどちらかというとネガティブな意味です。
どうして鯉が龍になることが傲慢につながるのかわかりましたか?
つまり、背中に鯉の入れ墨を入れてることでいつか龍になれると思っている、あるいはそんな意味の入れ墨を背負おうとしているニックの考え方がうぬぼれている。と彼女は言いたいのです。
実際にニックがそう思っているかはさておき、それを背中に入れ墨として背負うことで、そうなりたいと思ってるやつとも人に見られますからね。
もちろん彼女はジョークで言っていますので、この次のカットでクスクス笑い出すのです。
映画のセリフは英語の教科書と違ってリアルな会話なので、英語表現自体の意味がわかっても行間を読めないと何が言いたいのかわからないことがあります。
映画は行間を読む練習になります!
ちなみに行間を読むは英語で、Read between the lines.です。もうそのまんまですね。