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PUKAPUKA life

海外と三茶に生活する三十路の自由でクリエイティブなブログ

【vol.9】ネオンに心が踊るラスベガス初日

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前回の話はこちら。

pukapuka.hateblo.jp

 

 

【vol.9】ネオンに心が踊るラスベガス初日

 

朝起きたら昨日の腹痛のダメージはおさまっていた。

 

 

オロチョンラーメン、また食べたい。不思議なもので、辛いものって中毒になるんだよね。

 

 

とも言ってられないので、今日はグレイハウンドバスでサンディエゴへと向かう。

 

 

サンディエゴで観光するつもりでまずはホートンプラザというところへ来てみたけど、面白いものは皆無。結局すぐにラスベガスへ向かうことにした。ラスベガスには朝4時に到着予定。この日はほぼ丸一日バスに乗るハメになった。

 

 

バスの中では、眠りたいのに座席の背もたれが壊れていた。丁度いいところで固定されず、よっかかると倒れすぎてしまうのだ。身を任せて全倒しをすると、後ろの席の白人がグイグイ押してきた。ま、そりゃそうなるよね。というかマジでグレイハウンドポンコツすぎる。

 

 

足はむくみ、腰も痛む。快適とは程遠いバスの旅。

 

 

寝たり起きたりする中、本を開くこともせずに考えにふけってセンチメンタルになっている僕がいた。旅立ち直前までの学生生活。これから自分はどうするのだろうか。この旅行を経て一体何をしたいんだろうか。

 

 

「何がしたいのか。何者になりたいのか。人生に何を求めるのか。考えつづけなければならない。」

 

 

あのヒッピーがほざいていた言葉は、あながち戯言でもない。それはある意味人生の本質だともおもった。さすがヒッピー。暇なだけあるな。

 

 

いずれにせよ、僕にその答えはまだなかった。

 

 

ラスベガスのネオンが見えてきた。東京の歌舞伎町とはまた違うネオン。すげぇ。アメリカに来て初めて心が躍った。やっと異国にきたという感覚。期待に胸が膨らむ。

 

 

とりあえず自分はこれがやりたいことなんだ。まず、やりたいことをやりきるんだ。と思った。

 

 

 

 

 

 

予定通り朝4時にラスベガスに到着。朝早いにもかかわらず街のネオンは輝いていて、人影もチラホラとあった。そこは、ラスベガスの眠らないダウンタウンフリーモントだった。

 

 

いわゆるカジノホテルエリアからは少し離れたこのフリーモントの近くのモーテルにチェックインしてまずは眠りに着いた。

 

 

午後15時頃、やや遅めの出発となった。リトルトーキョーで買ったるるぶを片手にホテルカジノ「ルクソール」のバフェットで腹ごしらえをしようということで向かった。

 

 

僕はなぜか、下駄を履いていった。

 

 

目的地までの交通機関がよくわからず歩いて向かったのだが、むちゃくちゃ遠いと気付いたのは体がヘトヘトになり2時間近く歩いた時だった。外は熱いし、下駄はカツカツうるせーし、鼻緒ずれで足もクソ痛かった。僕らは頭が悪かった。(特に僕です。)

 

 

なんとかルクソールのビュッフェにありつけた。

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死ぬほど腹が減ってた僕とザリガニさんは、ビュッフェに並んでいる料理を全部食い尽すつもりで来ていた。昨日の辛いものチャレンジに続いて、今日は大食いチャレンジをする。

 

 

ビュッフェは1回戦で勝負をつけにいった。なぜならグズグズしていると満腹中枢が機能してしまうからだ。脳が満腹と感知する前に胃袋に詰め込めるだけ詰め込みきらなければならない。

 

 

2人で大皿5枚分の山盛り料理をとってきた。ビールを間違えて一人2杯頼んでしまった。

 

 

関係ねえ、全部食らってやる。と意気込んだ。

 

 

 

そして、いっぱい残した。

 

 

 

特にいかついビーフステーキが残っていた。だって肉かってぇんだもん。

 

 

ザ:「これ、残したらやっぱ罰金すかね・・。」

 

 

僕:「かもしんないすね。あれやるしかないすかね。」

 

 

ザ:「そうですね。あれやるしかないですね。」

 

 

 

僕とザリガニさんは口に残ったステーキを詰め込み、そのままトイレにいってそれを消し去るというイリュージョンを交代で繰り広げた。

 

 

 

ラスベガスまで来て僕らはなにしてんだろうか。

 

 

 

だって、肉かってぇんだもん。

 

 

 

帰り際、ルクソールのカジノでカジノデビューを果たした。

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日本で親しみのあるスロットをやってみた。ビギナーズラックというものなのか、ちょこちょこと勝った。なんか、意外と勝てるもんなんだなぁ、ラスベガスってチョロいなと思った。

 

 

完全に舐めきっていた。この後ラスベガスで自分が痛い目に会うとも知らずに。

 

 

この後はまっすぐモーテルに戻った。帰りはデュースというラスベガスのダウンタウン周りを走るバスみたいなのに乗って帰ることができた。

 

 

めちゃくちゃ混んでいたのだが、何やら黒人と運転手が車内で揉めていた。

 

 

黒人が大声で暴言を吐いていて、なんだかウケた。

 

 

これがアメリカなのね。

 

 

つづく...。

 

 

 

 

【vol.8】ロサンゼルスで激辛オロチョンラーメンにチャレンジ

アメリカ 世界一周 放浪ノート

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前回の話はこちら。

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【vol.8】ロサンザルスで激辛オロチョンラーメンにチャレンジ

 

ロサンゼルスに到着してから、DASHとかいうヘンテコな乗り物に乗ってリトルトーキョーへ向かった。地球の歩き方に出ている有名なダイマルホテルという日本人宿に行くことにしていた。

 

ダイマルホテルにチェックインすると、おそらく年齢的にも先輩の日本人たちがロビーにたまっていた。が、挨拶しても新参の僕らにはみなさんつれない感じ。

 

 

そうそうこの感じね。日本人の村社会意識ってやっぱり特有だな〜と思った。ま、別にどうでもいいんだけどね。

 

 

荷物を置いたらリトルトーキョー周辺を散策することにした。リトルトーキョーといっても、別に東京を小さくしたようなものでもなく、どちらかというと寂れた感じだった。日本語の看板がチラホラ。日本を回想させるような作りの建物や、日本食が売ってるようなマーケットやモールもちょこちょこあるくらい。強いて言えばお寺が結構あるくらいだろうか。

 

 

アメリカまで来て寺はないすわ、寺は。

 

 

Weller courtというモールの方へ行ってみると紀伊国屋が入っていたので、そこで次の目的地であるラスベガスのガイドブックを買った。関税だか輸送費用だかで、すごく売値は割高だった。

 

 

帰りがけ、ラーメン屋を見つけた。名前はオロチョンラーメン。アメリカ初の日本食ラーメンが食べられると思い僕とザリガニさんはテンションぶち上がり。しかも僕らは無類の辛党だ。

 

 

とは言っても、どうせ日本のラーメンをしょぼくした感じなんでしょ?

 

 

期待半分、もう半分はそんな感じで考えながら入店。

 

 

店内には日本人客だけでなくそこそこアメリカ人客も入っていた。この賑わい方だと結構おいしいのだろう。日本人の店員も普通に働いており、オーダーを取りに来た。

 

 

こちらがリトル東京のラーメン店「オロチョンラーメン」のメニュー。

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結構ちゃんとしてて期待。

 

 

迷わずEXTREME Orochon(最超極オロチョン)の味噌ラーメンを頼んだ、かなり辛かったけど美味しく食べれた。

 

 

 

帰りがけ、レジの横にお客さんのスナップ写真が貼ってあった。よくよく見てみると、どうやらこれは激辛オロチョンラーメン(メニューの一番上のSPECIAL 2ってやつ。)を30分以内に食い切るというこのお店のチャレンジ企画を制した人たちだった。

 

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辛いものLOVEの闘争心に火がついた。

 

 

なにこれやりてぇ。

 

 

チャレンジしてぇ。アメリカ人たちを蹴散らしてぇ。

 

 

 

実は、僕は昔から辛いものが大好きで、激辛◯◯とか、レベル段階中の辛さMAXみたいなもんに目がなかった。CoCo壱の10辛とか中本の北極ラーメンみたいな。世の中の辛いものはだいたい喰らってきた。

 

 

一度だけ、三軒茶屋の万豚記という中華料理屋で頼んだ「日本一辛い担々麺」を食べてギブアップしたことがある。こいつはとんでもない代物だった。なんせどんぶりの半分以上が真っ赤な鷹の爪で、麺とスープが見えない程の山椒が土みたい持ってあるやつ。なんていうか、辛さのベクトルが違う。あれは辛すぎて味もクソもなかった。

 

 

とにかく、今回は火がついてしまったので、その夜ザリガニさんに相談。

 

 

僕:「自分、オロチョンラーメンが制覇したいです!やらせてください!」

 

ザ:「まじっすか。どうぞどうぞ。」

 

 

ザリガニさん、優しい!!

 

 

 

次の日、またオロチョンラーメンに行った。

 

 

 

さてさて...。 

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昨日のEXTREME Orochon(最超極オロチョン)もかなり辛かったけど、それのたった2段階上っしょ。いけるっしょ。SPECIAL2っしょ。アメリカ人がいけるくらいだから、俺なんて余裕でいけるっしょ。

 

 

 

SPECIAL2をオーダー。

 

 

 

きたきた。さてさてお手並み拝見させてもらおますか。

 

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あれあれ、なんかすごく赤くない?

 

 

 

おれーおかしいなー?レベル2つ上げただけでこんなになるかなー?こわー。

 

 

 

とりあえずスープをすすった。

 

 

 

うわぁクッソ辛っ。昨日の最超極オロチョンの比じゃねぇよコレ

 

 

 

*後で調べたらSPECIAL2は最超極オロチョンの9倍の辛さ。

 

 

 

 

無理かも。と思った。

 

 

 

 

いや、まずは麺だけでも片付けよう。食べ進める。

 

 

 

 

ゼェゼェ...

 

 

 

 

ダメだ。鼻水止まんない。。

 

 

 

 

ヒィヒィ...。

 

 

 

 

ダメだ、舌が激痛だ。。

 

 

 

 

ザリガニさんは僕を心配そうに見ている。

 

 

 

 

ハヒィハヒ...。

 

 

 

もうダメだ。もう息ができない。。

 

 

 

ギィィ...。

 

 

 

 

もうダメだ、なんかもう首から上が全部痛い。。

 

 

 

 

ザリガニさんは僕を心配そうに見ている。

 

 

 

 

僕:「すみません。これ無理っす。」

 

 

 

 

勝負は開始15分未満で決着。

 

 

 

僕の頭はボーッとしていて、目ん玉も真っ赤になっていた。

 

 

 

実は今夜、大丸ホテルはチェックアウトしてサンディエゴ方面に向かうことになっていた。このラーメンを食べきったら、確実に胃袋はブレイクして、「実際にはでないけどウンコが常に出そうシンドローム」に陥り、トイレから出られなくなることはわかっていた。

 

 

ここでチャレンジを成功させるのであれば、そこまでの犠牲を払う価値はあったが、成功しないわ、トイレから出られませんわになると思うと僕はひどく落ち込んだ。

 

 

 

ザ:「さすがに無理っすよこれは。さっきあっちに座ってる白人も辛めのやつ食いながら奥歯ガッタガタ震わせてましたよ。」

 

 

僕:「奥歯ガタガタですか?」

 

 

ザ:「奥歯ガッタガタ震えてましたね。」

 

 

 

 

 

僕は敗北者らしく、しっかり代金を払ってラーメン屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

その夜、胃袋に地獄が訪れた。

 

 

僕:「ザリガニさんー。胃が熱いよー。腸が焼けるよー。」

 

 

 

激痛のためもはや、ザリガニさんに謝り、サンディエゴ行きは1日延期し、ダイマルホテルにもう一泊することにした。

 

 

 

 

ただのバカであった。

 

 

 

 

ザリガニさんは僕のために、ココナッツアイスとか甘いもんを買ってきてくれた。

 

 

 

 

ザリガニさん、優しい!!

 

 

 

 

僕は、金輪際二度と辛いものチャレンジはしないと心に誓った。

 

 

 

そして恐るべし、オロチョンラーメン。

 

 

 

 

辛くないラーメンもあるので、ロスを訪れた際はぜひ一度オロチョンラーメンを試してもらいたい。せっかくなのでお店の情報を載せておく。まだ全然やってるようだね。

 

【店舗情報】

店名:オロチョンラーメン(Orochon Ramen)

住所:123 Astronaut E S Onizuka St, Ste 303, Los Angeles, CA 90012, Little Tokyo, Downtown

▶︎Yelpページ

 

 

*今回の記事の写真はYelpの店舗ページから拝借しました。

【vol.7】アメリカのサンノゼで黒人に囲まれそうになって危なかった話

世界一周 放浪ノート アメリカ

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前回の話はこちら。

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【vol.7】アメリカのサンノゼで黒人に囲まれそうになって危なかった話

 

サンフランシスコにとどまる良さを感じなかった僕らは、到着から2日でロサンゼルスへ移動することに決めた。

 

 

移動日なのでわりと朝早めに起きて、アホみたいに重いバックパックを担ぎグレイハウンドバスのバス乗り場へ。

*グレイハウンドはバス会社の名前。全米に路線ルートがあり、片道チケットから期間指定の乗り放題パスを発行しており、アメリカ国内で安く移動する人たちの交通手段となっている。

 

 

バス乗り場へ向かう途中、セブンイレブンを見つけ5ドルほどのサンドイッチとスタバでアイスコーヒーを買い、小便臭いベンチに座って二人で腹ごしらえした。

 

 

乗り場に着くと、僕らはチケットカウンターでパスを買うために並んだ。売り場のスタッはREYNAという名前の日系っぽいおばちゃんアメリカ人であった。

 

パスが欲しいと伝えているのだがなかなか英語伝わらず、あちらも何言ってるかさっぱりわからなかったが、REYNAはとっても優しいおばさんで、一生懸命話を聞いてくれたので何とか2ヶ月乗り放題パスを500ドルで買うことができた。これでむこう2ヶ月間夜行バスも乗り放題なので、長距離移動や宿に困ることはなくなってひと安心。

 

 

そのままバスに乗って早速ロサンゼルス方面に向かったが、サンフランシスコからロスまでは直通のルートがなく、途中のサンノゼという街に停まる必要があった。

 

サンホセに着くとバス乗り場から荷物を担いだまま、夜のロス行き便を待つために街に出てみることになった。

 

 

サンノゼの地理イメージの湧かない人のために、サンノゼはこの辺である。サンフランシスコからグレイハンドバスで2〜3時間の距離。

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このサンノゼは僕らにとってもちろん見ず知らずのはじめて街である。バックパックを背負って歩きながら、いつものように道行く人に「ダウンタウンはどこか?」という質問を繰り広げていた。

 

 

ダウンタウンはどこか?」という質問はすなわち、「一番栄えている場所はどこか?」と聞いているのだが、この問いの明確な回答を得るのがまた難しく、すごく疲れる。

 

 

なぜなら、こちらから英語で質問はできてもあちらの言ってることがほぼ理解できないからである。そういう意味では、話しかけ方しか載っていない海外旅行向け指差し英会話帳ってほんと役立ずだよね。

 

 

ちなみに、この時僕らは地理的にはもうダウンタウンにいたらしい。でもダウンダウンはどうみても全くダウンタウンじゃなかった。本当に何にないもんで、荷物を担いでここまで来たことを後悔していた。

 

 

だがさきほどある女性が、もっと賑やかな場所はむこうの路面電車に乗った先にあると言っていたので、とりあえず言われた方向に歩いて向かってみた。といっても、言っていた気がしただけであり、自信は全然無い。

 

 

 

でも一応その路面電車自体はあった。

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僕:「なにこれ、どうやって乗るんすかね?」

 

ザ:「いやぁ、さっぱりわかんないっすわ!」

 

 

表示なんかを見る限り、トークンとかいうコインみたいなのが電車の切符になっているようだが、近くに券売機もなければ券売所のようなものも無かった。この路線が何分間隔で走っているかもわからないが、次の電車も全然来ない。

 

 

僕らの路面電車乗り場の近くで立ち往生していた。

 

 

すると、その様子を見ていたのかNBA選手みたいな黒人の男が話しかけてきた。

 

 

背が高く、でっかいTシャツにいかついバスケシューズを履いて頭にバンドをつけたラッパー風のその男。どちらかというとビジネス街のようなモダンサンノゼの雰囲気から完全に浮いていた。

 

 

彼は路面電車に乗るためのトークンを出してぼくらに見せながら何やら教えてくれているのだが、マジで何言っているのかわからなかった。

 

 

え、なにそれわざとやってんの?それともスワヒリ語が混ざってるの?

 

 

それよりあなたイカつすぎなんですけど、どう見ても普段人とか助けるタイプじゃないですよね?

 

 

話しながらも疑問しかなかった。

 

 

しばらくお互いにほぼ会話が成り立っていなかったが、僕らはトークンを指差し、「これはどこで買えるのか?」と聞いていた。すると彼は話を理解したのか、こっちこっちだと僕らを連れて行こうとする。でも話自体を分かっているようにはどうしても思えなかったんだよね。

 

 

ただ、もし彼がいわゆる見かけによらないタイプの善人であり、真の善意で券売機の場所を教えてくくれるつもりだったとしたら申し訳ない。僕らには日本人の良さがしっかりと出てしまっていた。少しだけついてってみようと思い、その男の後ろについてバックパックを背負った僕らはエッホエッホとついていった。

 

 

いや、遠くね?

 

 

100メートルは十分歩いたと思ったがまだまだ進む。そのうち、男は路面電車の通っているメインストリートから脇道に入る様に角を曲がった。

 

 

 

すごく嫌な予感がした。しかし、ここまで歩いてきたこともあるので、二人の日本人はまだついていく。

 

 

 

ちょうど角を曲がる時、似たようなNBA系の黒人がもう一人立っており、僕らの前方にいた男がそいつに向かって首でクイっと合図を送った。するとそいつは黙って一緒についてきた。

 

 

 

は?なんじゃそりゃ?

 

 

 

さらに、角を曲がると50メートルほど前方に別のNBA系が数人立っており、こちらを見つめているではありませんか...。

 

 

前方の男は彼らにも合図を送っているように見えた。そしてその瞬間、前方を歩くザリガニさんの背中にも死相が見えたので、僕は確信した。

 

 

 

 

これ、絶対囲まれて身ぐるみ剥がされるヤーツ。

 

 

 

 

そして僕はザリガニさんに声をかけた。

 

 

僕:「これヤバイやつっすわ。引き返しましょう。」

 

 

ザ:「ん?なぜですか?」

 

 

おやおや...。

 

全部を説明している余裕もないので、とにかく戻ろうと言った。

 

 

僕らが急に引き返そうとすると、黒人は立ち止まり不思議そうにこちらを見た。

 

 

会話は通じないのでこちらも引き返す理由は説明ができない。なので、とっさにポケットから新品のラッキーストライクのタバコを取り出して僕らをここまで連れてきた黒人に渡して言った。

 

 

僕:「もうオッケーオッケー!センキュー!ディスイズ ジャパニーズ シガレット。」

 

 

すると、黒人はこちらに見向きもせず、礼も言わずに消えていった。

 

 

このクロンボめ。タバコもらっておとなしく消えるってことはやっぱりなんか狙ったんだろ。タバコ吸ってて良かったですよ僕は。

 

 

この後、冷静に考えてみてもやっぱりあのままついていったらひと気のない場所に連れて行かれて、バックパックや現金を全部取られていたとしか考えられない。

 

 

だって路面電車の券売所がそんなに遠いわけないじゃん?ていうかなんで他の黒人のブラザー達に目で合図送る必要あんの?

 

 

というか何よりさ、

 

 

 

 

釣り方が雑じゃね?詰め甘くね?

 

 

 

 

あんなんで旅行者がついてくると思ったあのNBA系ブラザーズのバカさ加減を盛大にバカにしてやりたい。

 

今なら英語分かるし。といってももちろんポリスメンが横にいる時限定だけどね。

 

 

 

以上、アメリカのサンノゼで黒人に囲まれそうになった話でした。

 

 

 

次の話はこちら。

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 はじめから読みたい方はこちら。

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【vol.6】ヒッピーさんの与太話

アメリカ 世界一周 放浪ノート

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【vol.6】ヒッピーさんの与太話

 

酒が飲みたくてバーには入ったものの、急にお腹が空いてしまい、僕とザリガニさんはビーフバーガーとフライドポテト(現地ではフレンチフライ)&オニオンリングをオーダーした。

 

すると、バケツに盛ったようなバカでかい山盛りフライドポテト&オニオンリングと大量のフライドポテト&オニオンリングを付け合わせにしたハンバーガーが出てきてテーブルが瞬く間にフライドポテト&オニオンリング(くどいので以下、オニポテ。)だらけになった。

 

僕のこれまでの生涯にわたる大いなる疑問なのだが、なぜ外国人のウェイターやウェイトレスは日本人と違って、客のオーダーを受けながら、「二人でこのオーダーだとオニポテ地獄になりますよ?覚悟はできてますか?」とか、「オニポテはハンバーガーにも腐るほどついてるよ?それでもキミは単品オニポテを頼むのかい?」みたいな忠告をしてくれないのだろうか?

 

別にオニポテに限ったことじゃなくて、オーダーされた料理の中身をイメージして、これは量的にやり過ぎじゃないかっていうボーダーを越えていたら教えてくれてもいいよね?お客さんは頼んでみないとわからないんだからね?特に外国人はわからないんだよ?言われた料理名を紙に書いてオーダー通すくらいなら猿でもできんだよ!猿の真似事か?!そんなことならやめちまえこのボケが!!

 

 

とまでは思ってないけど、まぁとりあえず困るんだよねアレ。

 

オニポテのフルコースにすっかり意気消沈してお酒も喉を通らなくなったので、まだまだ余ってるオニポテ達をテイクアウトしてホステルに戻ることにした。

 

僕 :「腹苦しいですね。オニポテ。」

ザ : 「ええ、オニポテまじきついっすね。」

 

苦しさのあまりに僕らの会話も少なくなり、粛々と夜道を歩いていた。

 

ちょうどホステルの目の前に到着する頃だった。

 

 

白人のヒッピーみたいなにーちゃんが話しかけてきた。

 

 

ヒ: 「お~いおまえら、タバコくれ~い。」

 

 

日本語にするとたぶんこんな感じ。めっちゃ泥酔している様子で、ロン毛を後ろで縛ったような髪型で、身なりは小汚ない。片手に紙袋に包んだビールを飲みながら歩いていたようだ。

*カリフォルニア州は州法でお酒を外で運ぶときはむき出しにしないように紙袋に包むことが義務づけられている。

 

僕もザリガニさんもタバコを吸っていたが、アメリカに着いてからというもの外にでれば誰かがタバコを物乞いしてくる。特に黒人。終盤こそ我々もアメリカの高いタバコを買っていたし面倒になって断るようになったが、当初はこれも現地人との会話のきっかけになるかぐらい思っていて、物乞いには躊躇無く与えていた。

 

そのヒッピーさんにもタバコをあげた。しかし彼はタバコをもらっても立ち去るわけでもなく、何やら話を広げはじめだす。

 

ヒ : 「おまえらジャパニーズ達はここで何してんのよ?」

 

つたない英語で、僕らはいま世界一周旅行をしていてアメリカが始めの国であるという話をした。

 

ヒ :「そうかそうかぁ。旅はいいよなぁ。旅は。お、なんか旨そうなモン持ってんな。くれよ。」

 

いよいよ乞食らしさを出してきた。僕らは満腹なので、オニポテを差し出す。別に構わない。

 

ヒッピーさんはオニポテのテイクアウト用容器に手を突っ込んで無造作につかんで食べ始めたと思ったら、急に地面にペッと吐き出した。

 

 

ヒ : 「マズッ。」

 

 

殺意を覚えたが、あまりにも自然にやってきたのでもはや反応できなかった。

 

ヒッピーさんは立っているのに疲れたのか今度は座り込んで話を続ける。

 

 

 

話クソなげぇ…

 

 

ヒ : 「よーするにだぁ、お前がどこに行って何をしたいのか?人生に何を求めるのか?どんな女とやりたいのかっていうのが重要なわけよぉ。わかるかぁ?」

 

 

いよいよ僕らは限界を迎えた。

 

 

僕・ザ「グッドナイト!!」

 

 

 と言って立ち去った。

 

 

うるせんだよこのカマヒッピー野郎が。ゴタク並べてないではよシャワー浴びて寝ろや。

 

 

と僕はガチで思ったのを覚えている。

 

 

そもそもハリウッドという洗練された街になぜヒッピーがうろついていたのかわからなかったが、日本にも新宿あたりでホームレスがいるように、アメリカにもたくさん似たようなのがいることを知った。もっとも、日本人ホームレス達は他人に物を乞うことなどまず無く自分で物資を集めて路上生活しているが。

 

 

これも農耕民族と狩猟民族という先祖の血の違いからなのだろうか。それともキリスト教の「他人には与えよ」精神から来ているのだろうか。

 

 

よくわからなかったが、これをきっかけに僕の中では「日本のホームレスの方が断然スペックが高く、害がない。」という結論に至った。

 

そんなことを考えながら、この日僕はホステルのドミトリーで眠りについたのだった。

 

 

 

次回の話はこちら。

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【Vol.5】アメリカのハリウッドのリムジンパーティでの出来事(3/3話)

アメリカ 世界一周 放浪ノート

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【Vol.5】アメリカのハリウッドのリムジンパーティでの出来事(3/3話)

 

ひととおり吐ききった僕はもはやシラフであった。

 

イベントはまだ終わっていない。このあとはハリウッドのナイトクラブではしゃぐんだ。45ドル分は少なくとも楽しむんだ。そう思って、一旦は自分がリムジンゲロ野郎であることを忘れることにした。

 

同乗のアメリカ人たちもさすが自由の国の住人である。その後は誰も気にした様子もなく普通に絡んでくれる。あるいは敢えて気にしないふりをしていたのかもしれないが。

 

一同はリムジンから降りてナイトクラブの前に来ていた。(クラブの名前は完全に忘れてしまった。)

 

週末だったこともあるとは思うが、エントランスはものすごい混み様だった。入り口から長い行列が伸びていて、むやみに押し入れないようにロープまで引いて入場規制をしている。

 

なんだこの人だかりは…。こんなに混んでて入れるのかよ…。一緒にいたアメリカ人がエントランスのスタッフに何やら聞きに行って戻ってきた。

 

「どうやら今夜はパリス・ヒルトンが来るってことでみんな駆けつけてるみたいだよ!入場規制で今は男女カップルしか入れないらしい!」

 

 

パリス・ヒルトン見てみたい!とテンションが上がる一方で、この状況で僕らが男女カップルで入るって無理ゲーじゃね?って気づいた。だって横にいるのザリガニさんだし。その前にここハリウッドだし。

 

 

どうしたらよいか考えているうちに、一緒にリムジンで来た仲間たち(と思ってた)が話合わせて次々に男女セットになってエントランスに消えていった。そ、その手があったか!と思ったのもつかの間・・

 

 

 

僕とザリガニさんだけ残った。

 

 

 

僕・ザ「そんな…なんて薄情な…。」

 

 

まぁ仕方ないか。僕リムジンゲロ野郎だし。そりゃそうなるよね。ザリガニさん、僕のせいでごめん。

 

 

でも、まてよ。このリムジンパーティーを斡旋者してるあのチビアメリカンは確かこのクラブに顔が利くって言ってたな。彼の名前を出してみよう。僕はスタッフに交渉しに行った。

 

僕「エクスキューズミー。僕らはクリスという人から入れるって聞いて来てるんだけど…。」

 

スタッフ「クリス誰?男ふたりじゃ入れないよ。」

 

 

 

帰ることにした。

 

 

・ 

 

リムジンで小一時間移動したのでえらく遠くに来たと思っていたが、実際は例のナイトクラブから出発したホステルまでは距離にして200mもなかった。リムジンはただホステルの周りをぐるぐる回ってただけだった。そんなアホみたいなリムジンに乗ってたかと思うと恥ずかしくなった。

 

 

ホステルのロビーへ戻ると、パーティー斡旋者クリスにバッタリ会った。

 

ク:「ヘイ、ガイズ!パーティーはどうだったかな?」

 

こちらがどんな目にあったのかも知らず、相変わらずの調子ぶりで聞いてきた。

 

僕「クラブ前まで行って入れなくて帰ったきたんだよ。よくもクラブに顔が利くだなんて言えたねキミは。」

 

ク:「え?なんだって?そんなハズはないよ!入れるよ!」

 

僕:「いや、入れなかったんだよ実際。」

 

ク:「絶対入れるって!マジだって!俺が一緒に言ってやるから、もう一度行こう!」

 

 

勢いがウゼェ…。

 

 

でもせっかくならヒルトンも見てみたいし、クリスもここまで言ってるし、もう一回トライするか。僕らは彼に連れられて先ほどのクラブまで再び向かった。

 

 

クラブ前は相変わらずごった返していた。クリスがロープの前線へ勇み足で向かい、何やら大声でスタッフとやりとりを交わして戻ってきた。

 

 

ク:「ごめん。無理だった。。」

 

 

僕・ザ:「うん。もういいよ。」

 

 

いるよねこういう人。日本にも。

これ以上つっこむのもかわいそうだし、ここまでは少なくともやってくれたので。

 

ま、僕もリムジンゲロ野郎だしね。

 

 

こうして僕らのリムジンパーティーナイトは中途半端な形で終了した。時刻はまだ21時にもなっていなかった。

 

 クリスに礼を言って別れた。とはいえもう酔いも覚めてしまっていたので、帰り際にそこいらのバーで一杯飲んでいくことにした。

 

 

 リムジンパーティーの話はここで終わり。

 

 

次の話はこちら。

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【vol.5】アメリカのハリウッドで参加したリムジンパーティー(2/3話)

アメリカ 世界一周 放浪ノート

前回の話はこちら。

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【Vol. 5】アメリカのハリウッドのリムジンパーティでの出来事(2/3話)

 

 

気持ち悪りぃ、吐きそうだ…。

 

リムジンパーティー開始まもなく、小綺麗な車の内装とそれっぽいムーディーなルームライトに一同ははしゃぎながら、僕らは他州から観光で来たようなアメリカ人たちとたどたどしい英語で会話を交わしていた。

 

しかしその間口にしていたお酒はテキーラ、ジンのストレート。しかもそれをラッパ飲みするわ紙コップで生ぬるく飲むわで、とても美味しく飲めたもんじゃなかった。

 

しかも街乗のリムジンはやたら角をまがるため、その度の揺れで酔いに拍車がかかった。

 

全然楽しくねぇ…。というか辛ぇ…。

 

 

 

ゼェゼェ…

 

 

その場での僕がヘタレアジア人と化していたことはさておき、こんな人数のいるリムジンで吐き散らかしたらこのパーティーは即座に台無しになる。きっともらいゲロする人も出るだろう。

 

そして吐いたら最後、日本人はハリウッドに来てリムジンを嘔吐物で汚すデリカシーのないクソ野郎だという噂が全米に知れ渡ってしまう…。

 

僕は苦しさに悶えながら、目的地のなんちゃらクラブに到着するのをひたすら願っていた。

 

 

「イズヒーオーケイ?」

 

 

さっき知り合ったケイティという女の子が僕の様子を心配してザリガニさんに僕が大丈夫かどうかを尋ねる声が聞こえてきた。

 

ザ:「オーケーオーケー!ノープロブレム!」

 

 

…。

 

 

ザリガニさん、それは本当に僕がノープロプレムに見えるのか、それともそれしか英語で言えないのかどっちなんだい?一応言っておくと僕は全然大丈夫じゃないですからね。

 

 

ようやくリムジンが目的地に着いた。

 

僕はアメリカ人たちを押し退けるように車の外にでて、そのまま道端の植え込みに盛大に吐いた。溜め込んだ分をすべて。それこそマーライオンのように。ハデに。

 

 

アメリカ人達「あーあ。。」

 

 

とは言ってないけどたぶんそんな感じで思ってたと思う。

 

ハリウッドの夜、颯爽とリムジンパーティーに現れ、初対面のアメリカ人達の前でここまで見事なリバースをきめた日本人はおそらくハリウッド史上僕が初めてだったであろう。

 

 

ただ、気まずかった。

 

 

この時僕は今後のまだまだ長い旅の序盤にいた。この後もいろいろな目に遭っていくことになるのだが、このハリウッドでのリバースの件をを経て僕はひと皮むけた節もある。

 

目的地には着いたものの、夜はまだ長かった。

 

 

つづく…

 

 

*次の話はこちら

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【Vol.5】アメリカのハリウッドのリムジンパーティでの出来事(1/3話)

世界一周 アメリカ

やっと書く気が出てきたので旅物語の続きを綴ります。ですが、もう時系列でのストーリー展開は諦めることにしました。

 

もうそこまで、細かく覚えてないからです。とは言っても全部実話とは限らないということになってますが。

 

とにかく先に書けるだけ書いて、あとで話を時系列に並べたり肉付けしたりしていくことにします。

 

前回の話を読んでない方はこちらからどうぞ。

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【Vol. 5】アメリカのハリウッドのリムジンパーティでの出来事

 

アメリカの西海岸に到着して以来最初に現地人としっかり交流したのはハリウッドだったかと思う。

 

サンフランシスコからハリウッドへグレイハウンドバスで入り、わりと栄えた街中にあるホステルに夕方頃チェックインした。 もちろんザリガニさんも一緒だった。

 

受付が韓国人の女の子で妙にアジアン同士の親近感を持ったのもつかの間、チェックインを済ませると突然チビのヘンテコなアメリカ人が話しかけてきた。

 

「ヘイ!アーユーチャイニーズ?」

 

日本人だよ。と答えた。

 

「オー、ジャパニーズ!ジョインアワーリムジンパーティートゥモロー!」

 

当時の僕は英会話はあまりできなかったので、細かいことはよく覚えていないが、何やらこの男が企画(?)するリムジンパーティーに参加しないかとのことだった。

 

リムジンパーティーとは、その名の通り貸しきったリムジンでハリウッドの街を走り回りながら、見知らぬ男女と飲み会をしてそのまま町の有名なクラブへ流れるというなんともチャラめなイベントであった。しかも参加費はひとりたったのUSD45ドル。

 

面白そうだとは思ったのだが、なんせそのイベントを斡旋してるのがこのいかにもモテなそうなチビのアメリカ人。しかも調子に乗った話し方が鼻につくからあまり好きになれなかった。

 

「豪華なお酒が飲み放題!」

 「ここいらじゃ有名なクラブだけど俺はコネクションあるから並ばず入れるよ!」

「女の子もたくさん来るよ!アメリカ人の女の子!」

 

と男もゴリ推ししてくる。

 

いやね、女の子来るから「んじゃいくわ」ってならないんだよね。そんなことで食いつくほど単純じゃないのよ。それにまず君と英語まともに話せてないじゃん俺ら?しかもアジア人の男って白人の女の子にはまず相手にされないんだわ。それはもうアメリカに来て早一週間で気づいたわ。まぁお前も相手にされてないだろうけどな。

 

なんてことを僕とザリガニさんは心に描きながら男のマシンガントークを聞いていた。

 

とはいえ、ハリウッドまで来てザリガニさんとずっと二人でいても仕方ないし、リムジンは初体験だしってことで、あっさりと参加することに決めた。

 

 

そしてイベント当日。

 

リムジンの出発点はホステルの目の前だった、一応パンツとスニーカースタイルで参加したが他の参加者はなんともラフな感じ。男比率若干多めの総数7-8名ってところだった。

 

まぁリムジンも定員あるし、こんなもんか。と思っていた。

 

そしてみんなでリムジンに乗り込み楽しいパーティーが始まる…

 

 

はずだった。

 

 

つづく...

 

 

*次の話はこちら。

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