カジノにストリップ。ラスベガスで痛い目に遭った話。2/3話
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ラスベガスのカジノで金を飲まれに飲まれ、腹いせにストリップへ訪れた僕とザリガニさん。果たして無事に踊るパツキン美女の全裸は拝めるのか?!
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ストリップクラブ入り口のドアを開けると、すぐに受付があった。
入場料は50ドルだという。入場だけで50ドル?クッソ高いな。
僕がラスベガス在住のアメリカンガイだったらきっと50ドルなんて高いとは思わないだろう。でも、一応バックパッカーとして旅をしている身にはこの金額は高い。
しかし頭の中のもう一人の僕は自分を説得していた。
「これは新たな経験を得るのための必要経費だ。」と。
僕は海外に「酔狂なこと」をしに来たのだ。50ドルくらいで悩んでいたら人並みの経験しか得られない。
俺は見るんや。新しい世界を。そしてアメリカ人女性の素っ裸を。
この経験は日本じゃ決して50ドル払ってみれるもんじゃない。
そう自分に言い聞かせて僕とザリガニさんは大人しく50ドルずつ支払った。
そして受付のさらに奥の扉をあけていよいよクラブのメインフロアに入場。
いよいよだ。ゴクリ。緊張の瞬間である。
扉を開けてメインフロアに入った。
あれ?
超ガラガラなんですけど?
他に客がいなくね?
クラブ内の中央には一応ダンスステージがあり、2−3人のストリップ嬢が申し訳程度に音楽に合わせて動いていた。しかもクソブスくせぇ。。。
なんだよこれ?めっちゃ過疎ってんじゃん。
ザリガニさんも何とも言えない顔をしている。
でも、もうお金払って入っちゃったしもう少し様子みるか。みたいな話をザリガニさんとしていると、ボーイが注文をとりにきた。
長居するつもりがなかったのでとりあえずコーラを頼んだ、ボーイは了解のポーズをして消えるとすぐにコーラ持ってきて伝票を渡してきた。
伝票を見たら、コーラ1本なんと20ドル。
は?クッソ高いんですけど!もしかしてここぼったくり?
いやでもここはラスベガスだし、そんなもんなのかもしれない・・・。
日本のキャバクラだってソフトドリンクで1000円とか平気でとるし・・。
しかしながら、この金額は僕の人生でもっとも高いコーラである。
原価数円のドリンクサーバーコーラで2000円って、どんだけ暴利なんだよ。
いま考えても腹立たしい。
世界一高いコーラを頼んでしまってすっかり萎縮してしまった僕ら2人。
ていうかコーラ飲んで座ってたところで何にも見るものないんですけど?
時間にして20時を回ったくらいだろうか。ステージのしらけてる感がヤバい。
すでに盛り上がった後で過疎っているのか、まだまだ盛り上がる時間帯じゃないので過疎っているのか、それすらもわからなかった。
そんなことを考えながら戸惑っていると、目の前にビキニ姿の白人女性がやってきた。
お、逆ナンかな?
そんな訳はなかった。
そして、その女は何やら言いながら僕の手をひっぱって、僕を店内の奥に連れていこうとする。
なんだ?なんだ?そういうサービスか?(←ちょっと期待している)
わけもわからずついていくと、そこはプライベートルームと呼ばれる個室だった。
なんだコレは?この感じはガチの風俗みたいじゃないか。
もしかして、すべて料金が高めに設定されているのは何か特別なサービスがあるからなのか?それなら・・全然納得だぞ?
そう思って期待に胸を膨らましたのもつかの間。
女:「ここはVIPルームだからすごいの見たかったら金を払ってね。」
僕:?!
VIPルーム?!
まてまて。なに勝手にVIPルーム連れてきちゃってんのお前?
そういうのって相手に同意とってから連れてくるもんなんじゃないですか?
断りづれぇ雰囲気つくってくんじゃねぇよ?
一応いくらか聞いてみた。料金は300ドル。そして30分コースだという。
バカだ・・。値段がバカすぎる・・。
でも、ここは腐ってもVIPルームだからそんなものなのかもしれない・・・。
冷静に考えると300ドルなんていったら日本のソープのお値段だぞ?
本番ができちゃうやつだぞ?行ったことないけどさ。
そしてなにより、300ドルはいまの僕の全財産だった。
でも待てよ。よく考えろよ。
すでにビキニ姿の女の子に30分のために300ドルも払うんだ。
この女は別に美人ではない。おそらく20代後半?いやもう30超えてるか?なんならちょっとブスかもしれない。しかもすげぇ貧乳だ。それは僕の知っているアメリカ人の金髪美女とは程遠い。
でもここは腐ってもアメリカはラスベガスのストリップ。そしてVIPルーム。
一体この先に進んだら、どんな世界が待ち受けているのだろうか?
もしかしたらすんごいことしてくれるかもしれない。
もはやストリップ以上の何かがあるかもしれない。
僕は超自問自答した。もう、旅に出るか就職するか決めるときよりも悩んだ。
つづく...
*思ったより長くなったので3部構成にしました。すみませぬ。
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