カジノにストリップ。ラスベガスで痛い目に遭った話。1/3話
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ほんと、ラスベガスは人の心を狂わせる場所だぜ。
貧乏旅行だったけどラスベガスに来たときだけははっちゃけてやろうと思っていた。というのもアメリカに来た理由のひとつがラスベガスのカジノだったからね。
ラスベガス2日目。起きたら昼すぎで、外出したのは結局13:00すぎだった。
でも、デュースと呼ばれる市バスみたいなやつの乗り方を理解していたので、すぐに繁華街まで出ることができた。
今日はトレジャー・アイランドというホテルでランチビュッフェをいただいた。今度は残さず、腹一杯の寿司を食らった。このままここでカジノで遊ぶか迷ったけど、結局フーターズホテルに行ってみることにした。
知らない人のために説明しておくと、ラスベガスのカジノは基本的に数々あるホテルの中にはいっている。ホテルの大きさや豪華さ、コンセプトがそれぞれ違っているようにカジノの雰囲気もそれぞれなのである。
なぜフーターズが気になったかというと、当時好きだったアメリカのアニメ「サウスパーク」の中で出てきたからだ。女の子が変わったコスチュームを来ていて歌ったり踊ったりしてるやつ。そんな異空間のカジノといったら一体どんな感じなんだろう僕とザリガニさんは気になっていたのである。
フーターズへの途中、ラスベガスで有名な全長2キロもあるショッピングモールに立ち寄った。でも貧乏人丸出しの旅行者がブランド品が並ぶショッピングモールに来たところで買うモンなんて何もないので全部素通り。ただただ2キロウォーキングして終わった感じだよね。
フーターズに到着。フーターズのコスチュームを着た女の子達がウェイトレスとしてカジノフロア内をうろついていた。気になるけど、すでにその時はそれよりカジノだった。
最初にモノポリーのスロットをやってみた。すげぇ、ジャックポット決まったら一撃で1000万円とか貰えるじゃん。さすがラスベガス。
しかし全然調子が悪くて金が減る一方。その日カジノの軍資金としてATMで下ろしていたお金がみるみるうちに飲まれていく。
あっという間に300ドルくらいはやられていた。これではダメだ・・・。
流れを変えるために隣のスロットに映った。今度は魚を釣るような演出のスロットだった。演出がわけわかんなかったが、座って打ち始めたらいきなり激アツ演出がでてきてどデカイ魚を釣り上げた。
80ドルが一撃で400ドルになった。
よし。調子は上に向いてきた。
でも、これでももまだプラマイちょいプラだ。この程度で帰るわけにはいかない。
さらなる勝ちを求めてわけのわからん魚のスロットを打ち続けた。
途中、横にいた白人が話しかけてきた。
白人:「お前1回出たからって調子に乗って打ちまくってんのか?」
僕 :「うん、そうだけど?もう一発引いてやるんだよ。」
白人:「へぇ〜、それは良かったなぁ〜^^」(←バカにした感じ)
僕は思った。
(お前誰だよ。ほっとけよ。ていうか日本のパチンコ屋でそんなこと隣のやつに言ってみろよ。相手によっちゃあお前殺されてんぞ?
見てろよ白人。俺はジャックポットで1万ドルくらいのフィーバーを引いてやるんだ。いや、1000ドルでもいい。世界の旅に出た俺を神はきっと祝福してくれる。今日このカジノできっと俺のビキナーズラックは起こる。)
バックパッカーのバイブルである沢木耕太郎著の「深夜特急」の中で、主人公がマカオのカジノで旅の資金を震えながらギャンブルに投じるというくだりがある。「俺は日本を出て”酔狂”なことをしにきたのだ。この程度で恐れてどうする。」と自らを鼓舞しながら金をチンチロにぶち込んでいくのだが、僕はまさにそんな感じになっていた。
自分が勝つことを信じ、自分を鼓舞しながら打ち続けた。
そして結局全部すりました☆
それはギャンブルで負ける人間の典型的な姿だった。最高にダサイ。
この時点で旅のためのお金を500ドルも下ろして、ほぼ全部スッてしまった。
学生にとって日本円5万の負けはマジで痛い。しかもまだ世界一周の旅に出てから2週間もたってないのに・・・。
考えれば考えるほど死にたくなった。
ザリガニさんも別に調子は良くなかったようで、負けていた模様。もちろん僕ほどではないが。
最悪の気分だったので、このまま宿へ直行で帰れるわけはなかった。
二人で相談した結果、パツキンのアメリカ人女性の裸でも見て気分を紛らわせようということで、ストリップクラブに行くことに決めた。やっぱりラスベガスに来たならストリップ。どんなところか一度は見てみたかった。
ATMで、追加で300ドルおろした。ストリップっていっても入場料とられるだけだろうから、こんなにかかるはずはないけどね。ていうか、銀行口座の残高の減り方がはんぱない・・。
でも、ストリップクラブがラスベガスのどこにあるのかなんて検討もつかなかった。
もちろんメインストリートのホテルと並んでるわけじゃないしね。
こういう時は地元に詳しいタクシーの運転手にきくのが一番。そう考えてタクシーをつかまえた。
黒人のタクシー運転手に「ユーのおすすめのストリップクラブに連れてってくれ!水着じゃないよ!もう、オールフルヌードな感じだよ!」的に伝えたら、運ちゃんもニタニタしながら「オッケー!オッケー!」。
おっ、話早いじゃん。いいね。
ラスベガスの中心でタクシーを捕まえてから10分もしないうちに運ちゃんおすすめのストリップクラブに到着した。
外見はライブハウスをちょっと大きくしたような建物。
タクシーが着くと入り口にボディガード的なでっかい黒人が数人立っている。まるで映画に出てくるみたいに。
初めての体験に期待と不安が入り混じる。僕とザリガニさんはやや緊張をしながら並んでクラブの中にはいっていった。
そして、散々な目に遭ったというのは、言うまでもない。
つづく...
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