ロサンゼルスで激辛オロチョンラーメンにチャレンジした話
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※最終更新2018年3月1日
前回の話はこちら。
ロサンゼルスに到着してから、DASHとかいうヘンテコな乗り物に乗ってリトルトーキョーへ向かった。地球の歩き方に出ている有名なダイマルホテルという日本人宿に行くことにしていた。
ダイマルホテルにチェックインすると、おそらく年齢的にも先輩の日本人たちがロビーにたまっていた。が、挨拶しても新参の僕らにはみなさんつれない感じ。
そうそうこの感じね。日本人の村社会意識ってやっぱり特有だな〜と思った。ま、別にどうでもいいんだけどね。
荷物を置いたらリトルトーキョー周辺を散策することにした。リトルトーキョーといっても、別に東京を小さくしたようなものでもなく、どちらかというと寂れた感じだった。日本語の看板がチラホラ。日本を回想させるような作りの建物や、日本食が売ってるようなマーケットやモールもちょこちょこあるくらい。強いて言えばお寺が結構あるくらいだろうか。
アメリカまで来て寺はないすわ、寺は。
Weller courtというモールの方へ行ってみると紀伊国屋が入っていたので、そこで次の目的地であるラスベガスのガイドブックを買った。関税だか輸送費用だかで、すごく売値は割高だった。
帰りがけ、ラーメン屋を見つけた。名前はオロチョンラーメン。アメリカ初の日本食ラーメンが食べられると思い僕とザリガニさんはテンションぶち上がり。しかも僕らは無類の辛党だ。
とは言っても、どうせ日本のラーメンをしょぼくした感じなんでしょ?
期待半分、もう半分はそんな感じで考えながら入店。
店内には日本人客だけでなくそこそこアメリカ人客も入っていた。この賑わい方だと結構おいしいのだろう。日本人の店員も普通に働いており、オーダーを取りに来た。
こちらがリトル東京のラーメン店「オロチョンラーメン」のメニュー。
結構ちゃんとしてて期待。
迷わずEXTREME Orochon(最超極オロチョン)の味噌ラーメンを頼んだ、かなり辛かったけど美味しく食べれた。
帰りがけ、レジの横にお客さんのスナップ写真が貼ってあった。よくよく見てみると、どうやらこれは激辛オロチョンラーメン(メニューの一番上のSPECIAL 2ってやつ。)を30分以内に食い切るというこのお店のチャレンジ企画を制した人たちだった。
辛いものLOVEの闘争心に火がついた。
なにこれやりてぇ。
チャレンジしてぇ。アメリカ人たちを蹴散らしてぇ。
実は、僕は昔から辛いものが大好きで、激辛◯◯とか、レベル◯段階中の辛さMAXみたいなもんに目がなかった。CoCo壱の10辛とか中本の北極ラーメンみたいな。世の中の辛いものはだいたい喰らってきた。
一度だけ、三軒茶屋の万豚記という中華料理屋で頼んだ「日本一辛い担々麺」を食べてギブアップしたことがある。こいつはとんでもない代物だった。なんせどんぶりの半分以上が真っ赤な鷹の爪で、麺とスープが見えない程の山椒が土みたい持ってあるやつ。なんていうか、辛さのベクトルが違う。あれは辛すぎて味もクソもなかった。
とにかく、今回は火がついてしまったので、その夜ザリガニさんに相談。
僕:「自分、オロチョンラーメンが制覇したいです!やらせてください!」
ザ:「まじっすか。どうぞどうぞ。」
ザリガニさん、優しい!!
次の日、またオロチョンラーメンに行った。
さてさて...。
昨日のEXTREME Orochon(最超極オロチョン)もかなり辛かったけど、それのたった2段階上っしょ。いけるっしょ。SPECIAL2っしょ。アメリカ人がいけるくらいだから、俺なんて余裕でいけるっしょ。
SPECIAL2をオーダー。
きたきた。さてさてお手並み拝見させてもらおますか。
あれあれ、なんかすごく赤くない?
おれーおかしいなー?レベル2つ上げただけでこんなになるかなー?こわー。
とりあえずスープをすすった。
うわぁクッソ辛っ。昨日の最超極オロチョンの比じゃねぇよコレ。
*後で調べたらSPECIAL2は最超極オロチョンの9倍の辛さ。
無理かも。と思った。
いや、まずは麺だけでも片付けよう。食べ進める。
ゼェゼェ...
ダメだ。鼻水止まんない。。
ヒィヒィ...。
ダメだ、舌が激痛だ。。
ザリガニさんは僕を心配そうに見ている。
ハヒィハヒィ...。
もうダメだ。もう息ができない。。
ギィギィ...。
もうダメだ、なんかもう首から上が全部痛い。。
ザリガニさんは僕を心配そうに見ている。
僕:「すみません。これ無理っす。」
勝負は開始15分未満で決着。
僕の頭はボーッとしていて、目ん玉も真っ赤になっていた。
実は今夜、大丸ホテルはチェックアウトしてサンディエゴ方面に向かうことになっていた。このラーメンを食べきったら、確実に胃袋はブレイクして、「実際にはでないけどウンコが常に出そうシンドローム」に陥り、トイレから出られなくなることはわかっていた。
ここでチャレンジを成功させるのであれば、そこまでの犠牲を払う価値はあったが、成功しないわ、トイレから出られませんわになると思うと僕はひどく落ち込んだ。
ザ:「さすがに無理っすよこれは。さっきあっちに座ってる白人も辛めのやつ食いながら奥歯ガッタガタ震わせてましたよ。」
僕:「奥歯ガタガタですか?」
ザ:「奥歯ガッタガタ震えてましたね。」
僕は敗北者らしく、しっかり代金を払ってラーメン屋を後にした。
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その夜、胃袋に地獄が訪れた。
僕:「ザリガニさんー。胃が熱いよー。腸が焼けるよー。」
激痛のためもはや、ザリガニさんに謝り、サンディエゴ行きは1日延期し、ダイマルホテルにもう一泊することにした。
ただのバカであった。
ザリガニさんは僕のために、ココナッツアイスとか甘いもんを買ってきてくれた。
ザリガニさん、優しい!!
僕は、金輪際二度と辛いものチャレンジはしないと心に誓った。
そして恐るべし、オロチョンラーメン。
辛くないラーメンもあるので、ロスを訪れた際はぜひ一度オロチョンラーメンを試してもらいたい。せっかくなのでお店の情報を載せておく。まだ全然やってるようだね。
【店舗情報】
店名:オロチョンラーメン(Orochon Ramen)
住所:123 Astronaut E S Onizuka St, Ste 303, Los Angeles, CA 90012, Little Tokyo, Downtown
*今回の記事の写真はYelpの店舗ページから拝借しました。