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アメリカのハリウッドで参加したリムジンパーティー(2/3話)

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※最終更新2018年3月1日

 

前回の話はこちら。

pukapuka.hateblo.jp

 

気持ち悪りぃ、吐きそうだ…。

 

リムジンパーティー開始まもなく、小綺麗な車の内装とそれっぽいムーディーなルームライトに一同ははしゃぎながら、僕らは他州から観光で来たようなアメリカ人たちとたどたどしい英語で会話を交わしていた。

 

しかしその間口にしていたお酒はテキーラ、ジンのストレート。しかもそれをラッパ飲みするわ紙コップで生ぬるく飲むわで、とても美味しく飲めたもんじゃなかった。

 

しかも街乗のリムジンはやたら角をまがるため、その度の揺れで酔いに拍車がかかった。

 

全然楽しくねぇ…。というか辛ぇ…。

 

 

 

ゼェゼェ…

 

 

その場での僕がヘタレアジア人と化していたことはさておき、こんな人数のいるリムジンで吐き散らかしたらこのパーティーは即座に台無しになる。きっともらいゲロする人も出るだろう。

 

そして吐いたら最後、日本人はハリウッドに来てリムジンを嘔吐物で汚すデリカシーのないクソ野郎だという噂が全米に知れ渡ってしまう…。

 

僕は苦しさに悶えながら、目的地のなんちゃらクラブに到着するのをひたすら願っていた。

 

 

「イズヒーオーケイ?」

 

 

さっき知り合ったケイティという女の子が僕の様子を心配してザリガニさんに僕が大丈夫かどうかを尋ねる声が聞こえてきた。

 

ザ:「オーケーオーケー!ノープロブレム!」

 

 

…。

 

 

ザリガニさん、それは本当に僕がノープロプレムに見えるのか、それともそれしか英語で言えないのかどっちなんだい?一応言っておくと僕は全然大丈夫じゃないですからね。

 

 

ようやくリムジンが目的地に着いた。

 

僕はアメリカ人たちを押し退けるように車の外にでて、そのまま道端の植え込みに盛大に吐いた。溜め込んだ分をすべて。それこそマーライオンのように。ハデに。

 

 

アメリカ人達「あーあ。。」

 

 

とは言ってないけどたぶんそんな感じで思ってたと思う。

 

ハリウッドの夜、颯爽とリムジンパーティーに現れ、初対面のアメリカ人達の前でここまで見事なリバースをきめた日本人はおそらくハリウッド史上僕が初めてだったであろう。

 

 

ただ、気まずかった。

 

 

この時僕は今後のまだまだ長い旅の序盤にいた。この後もいろいろな目に遭っていくことになるのだが、このハリウッドでのリバースの件をを経て僕はひと皮むけた節もある。

 

目的地には着いたものの、夜はまだ長かった。

 

 

つづく…

 

 

*次の話はこちら

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